徒然日記

好きなことを好きなように語ります

読書の備忘録(12月下旬〜3月初旬)

最近読んだ本の感想をメモ程度に。
いよい自宅に本を置くスペースが無くなってきたので、図書館で本を借りて読んでみることにしました。これが!!楽しい!!お金が無くて買えなかったもの、スペースがなくて買えなかったもの、ちょっと気になるけど買う程じゃないなぁと思ってたものが全て手に届いて有難いです。ここは天国か…!!
でも、市内の図書館は遠く、隣の市の図書館で借りざるを得ないのが寂しいです。取り寄せや予約は出来ませんので…。今度市内の図書館にチャレンジしたいものです。

・オジいさん(京極夏彦)
・小暮写眞館(宮部みゆき)
メフィストとワルツ!(小野不由美)
・悪霊なんかこわくない(小野不由美)
百姓貴族3(荒川弘)
・ルー=ガルー2 インブクス×スクブス(京極夏彦)

ネタバレあります。





オジいサン(京極夏彦)
70代未婚ひとり暮らしのお爺さんのゆるゆるスローライフ。立ち止まっては進み、戻り、また進み、という思考が、本当にお爺さんの思考を追いかけているようて、とても勉強になりました。しかし全く共感出来なかったのは痛恨…年齢が足りないと感じることがあるとは。
田中電機さんの息子とのやり取りがとてもホッコリしました。最後のやり取りがとても好きです。

小暮写眞館(宮部みゆき)
以前神木隆之介くんが主演していたドラマの原作。もともと宮部みゆきさんが好きなこともあって、読もう読もうと思っていましたが、このタイミングになりました。
面白かったです。英一を中心に巡る色んな人とのやり取りがとてもホッコリしました。そして英一くんの人の良さをつくづく感じました。テンコやこげぱん、周囲の人々が慕う気持ちが本当によく分かります。
順子と英一のやり取りがとても良かったからこそ、最後のそれぞれの道を歩み出すところにより涙腺に響くんだなと思いました…お互いがお互いの生活を手に入れたら、どこかで再会して思い出語りをして欲しい。それまで、それぞれが見た電車の景色の写真をやり取りしていたらいいな、と思いました。

メフィストとワルツ!(小野不由美)
今では何倍にも高値に膨れ上がり、なかなか手に入らない作品。図書館にあって助かりました。
小野作品好きとしては全て読みたいけど、読めなかったので、図書館にあって本当にびっくりしました。
バースデイ・イブは眠れないの続編。こちらもいつか読んでみたい。
劇団キャストに所属する夕香を中心としたお話。今回は詐欺師がテーマ、というのはミスリードで、ほかの劇団おぶじぇがキャストを貶めようとして、夕香の活躍により回避出来た話。
詐欺の部分が凝ってたので、軽いミステリー作品ぽかった。
初期のきゃっきゃしてる小野さんの文章が読める作品。悪霊シリーズもきゃっきゃしてたけど、悪夢に入って第三者視点になってから今の文体に近づいていった気がします。

悪霊なんかこわくない(小野不由美)
悪霊と名前はつくけど、悪霊シリーズ(ゴーストハントシリーズ)とは関係ない作品。
こちらも高額の高額になり、手が出せない作品。図書館にあって本当に良かったです。
ホラー要素がちゃんと入ってきて、小野さんの本領が出てきたなという感じ。
田舎に嫁に行った姉のSOSを受けて遊びに行った杳が出くわす、一族を祟るホラー話。杳と蓮のやり取りが可愛かった。透のポジションもいいね!もう少し巫女さんの掘り下げがあってもよかったかも。

百姓貴族3(荒川弘)
母がおしんに再燃しており、たまたま開いたらおしんの話があったので借りてみました。
めくるめく農業話。知らない業界の話で楽しかったです。どのコマも表情が楽しくてすんなり読める。
個人的にマタニティヨガのしゃがみ系ポーズがすごく好きでしたwあと「寝なきゃいいじゃん!」の鬼気迫る顔…これが出来るのはあなただけですよ…
今度1、2、4、5も借りて読んでみたいです。


ルー=ガルー2 インブクス×スクブス
百鬼夜行シリーズの神崎宏美がとても好きなのですが(唐突)、そこの子孫が別作品でも暴れてるらしいと聞いて読みました。
忌避すべき狼も読んでいたのですが、全く内容を覚えておらず…葉月の記憶はうっすらあるのですが…歩未もなくはない…
姉が詳細に覚えていたので、聞きかじりながら読みました。最初はゆるゆるペースでしか進まず、本当に期間内に読み終わるか不安だったのですが、後半は一日100ページのペースで進み、一気に駆け抜けることが出来ました。
毒は…宏美さんが持っていたものですよね。そう言えば邪魅の雫もうろ覚えなのでした。こちらも読み返さねば。
橡さんがとても好きでした!雛子の兄に襲われそうになったところの描写は、聞き迫った雛子の気持ちがすごく伝わってきて、ページから目が離せなくなりました。ここぞという京極さんの吸引力は素晴らしいものがあります。あの頭のてっぺんまでどっぷり浸かった充実感はなかなか味わえないです。